パソコンの周辺機器を考える

プリンターの構造|パソコンの周辺機器でできること

パソコンについて

プリンターの普及

一般家庭で使用されるプリンターは現在ではコピーやFAX機能、手持ちのスマートフォンや携帯電話からのプリントや大きな液晶ディスプレイ、だれでも使いやすい直感的な操作を行うことができる優れたユーザビリティーを兼ね備えています。


初期のプリンターはドットインパクトプリンタと呼ばれ、電動のタイプライターを応用させた活字プリンターでした。これは1980年代ごろ全盛期で、当初30万円近くするパソコン本体と同じくらいの価格設定となっており個人で購入するにはまだ厳しい状況でした。

そしてその後の登場となったのがサーマルプリンターです。これは1980年代のワープロ全盛期に対応すべく価格を抑えるという面で優れたサーマルプリンターが広まっていきました。サーマル方式の構造はインパクトプリンタの構造に比べてピンがリボンに触れるだけなので騒音が少なく、またピンの密度も高くできるという利点がありました。

そしてサーマルプリンターはその後発色顔料技術の発展によってカラー印刷に対応することも可能になったのですが、1990年ごろから急速に普及したインクジェットプリンタに押され消えていくことになります。


さて、インクジェットプリンタですが90年代には約6万円の価格で大ヒットしプリンターの主流となりました。それに伴い、メーカー各社はプリンター本体の価格を下げて消耗品であるインクで利益を得るという戦略へ転換しはじめたので、家庭でのプリンターによる写真印刷はより身近なものへとなりました。